1767年――アメリカ独立宣言の9年前。
この銀貨を発行したのは、英国史で知られるジョージ3世です。
ただし、これはイギリスで発行されたコインではありません。
ジョージ3世は英国王であると同時に、神聖ローマ帝国内のハノーファー選帝侯でもありました。
そのドイツ側の領地で鋳造されたのが、この24マリエングロッシェン銀貨です。
額面は2/3ターラー。
重量12.87g、直径約33.6mmの存在感ある18世紀銀貨です。
英国王の「もう一つの顔」
表面には王冠を戴く複合紋章。
その周囲にはジョージ3世の名と、グレートブリテン王としての称号が刻まれています。
英国王として世界史に名を残した人物が、同時にドイツ諸邦の君主でもあった――。
18世紀ヨーロッパの複雑な王家と領邦関係を、そのままコインで見ることができます。
ハルツ地方を象徴する「ワイルドマン」
裏面に立つのは、樹木を手にしたワイルドマン(Wilder Mann/野人)。
ブラウンシュヴァイク=リューネブルク系の貨幣に長く登場する、非常に特徴的な意匠です。
右側には額面の「24」、下部にはIAP。
IAPはゼラーフェルト造幣所の造幣責任者Johann Anton Pfefferを示します。
PCGS AU58 Top Pop
本個体はPCGS AU58。
現在確認できるPCGS資料およびオークション記録では、1767-IAP KM#347について現時点でのPCGSにおける単独最高鑑定(Top Pop)として扱われています。
約260年前の大型銀貨でありながら、ワイルドマンや紋章、周囲の銘文が高いレベルで残された一枚。
さらに当店にある1777年銘 PCGS AU50と並べると、同じジョージ3世・KM#347でも、造幣官がIAPからLCRへ変わっているのも面白い。
※歴史的背景に関する記述は、参考文献に基づく一般的な見方を紹介するものです。
商品名は自動で入ります。ひとことだけでも大丈夫です
お電話の方は 090-3879-1425






