女帝マリア・テレジアの父、皇帝カール6世を描く1737年の大型ターラー銀貨
1737年、神聖ローマ皇帝カール6世の治世に発行された1ターラー銀貨です。 アルプス地方の重要な造幣拠点として知られるハル(Hall)造幣局で鋳造された一枚で、 直径約43mmという大型銀貨ならではの重厚感があります。
マリア・テレジアにつながるハプスブルク史
カール6世は、後にハプスブルク君主国を率いるマリア・テレジアの父として知られる皇帝です。 男系後継者を得られなかった彼は、娘への継承を可能にするため国事詔書(Pragmatic Sanction)の承認を各国に求めました。 その死後、この継承問題はヨーロッパ全体を巻き込む大きな政治問題へと発展していきます。
双頭の鷲とチロル紋章
表面には、巻き髪と甲冑姿の皇帝カール6世。 裏面にはハプスブルク家・神聖ローマ帝国を象徴する双頭の鷲が大きく描かれ、 その胸にはチロルの鷲紋章が配されています。
大型銀貨いっぱいに展開された帝国意匠は迫力があり、18世紀ヨーロッパの王権・領邦・騎士団文化を一枚で感じられるデザインです。
PCGSが区別した「Die #2」
本品のPCGSラベルには「Die #2」と記載されています。 同じ1737年ハル造幣局のターラーの中でも、使用された極印の違いを区別したヴァリエーションであり、 年号とグレードだけではない収集要素を持つ個体です。
PCGSによる評価はAU55。 約290年前の大型銀貨として、図柄の主要部をしっかり残しつつ、全体には落ち着いたアンティークトーンが見られます。 新品同様の光沢を追うタイプとは異なり、長い時間を経た大型ターラーらしい雰囲気を楽しめる一枚です。
歴史とデザインを楽しみやすい10万円台の大型銀貨
皇帝カール6世、マリア・テレジアへつながる歴史、双頭の鷲、チロル紋章、ハル造幣局、そしてDie #2。 ひとつのコインから複数の切り口で楽しむことができる、非常にストーリー性の高いターラー銀貨です。
※重量・直径は同型貨の公表値・実例を参考にした目安です。
※鑑定番号は商品ページ上では非掲載としています。
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