1845年、ドイツ南部のバイエルン王国で発行された、ルートヴィヒ1世の2グルデン銀貨です。
重量約21.21g、直径約36mm。
19世紀ヨーロッパらしい存在感のある大型銀貨で、本個体はPCGSにてAU58の評価を受けています。
バイエルン王ルートヴィヒ1世
表面に描かれているのは、1825年から1848年までバイエルンを統治したルートヴィヒ1世。
右向きの端正な肖像の周囲には、
LUDWIG I KOENIG VON BAYERN
「バイエルン王ルートヴィヒ1世」の銘文が刻まれています。
肖像を手掛けたのは、19世紀ドイツの貨幣彫刻を支えたカール・フリードリヒ・フォイクト。
派手な装飾ではなく、王の横顔を大きく配置したシンプルな構成から、当時の王権と国家の威厳が伝わります。
王冠と2頭のライオン
裏面には、王冠を戴いたバイエルン王国の紋章盾。
その左右を、王冠を付けた2頭のライオンが支えています。
上部には額面を示す
ZWEY GULDEN
そして下部に年号1845。
大型銀貨の広い面積を活かした、非常に堂々としたデザインです。
1845年、巨大な「バヴァリア像」が造られていた時代
このコインが発行された1845年。
ミュンヘンでは、ルートヴィヒ1世が国家の象徴として構想した巨大なバヴァリア像の鋳造が進められていました。
バヴァリア像は、バイエルンそのものを女性像として表現した巨大モニュメント。
現在もミュンヘンのテレージエンヴィーゼに立ち、バイエルンを象徴する存在となっています。
つまりこの2グルデン銀貨は、ルートヴィヒ1世が建築・彫刻・芸術、そして貨幣を通して、
「バイエルン王国とは何か」
を形にしていた時代に発行された一枚です。
PCGS AU58
本個体はPCGSでAU58。
約180年前の流通銀貨でありながら、ルートヴィヒ1世の肖像、王冠、ライオン、紋章盾といった主要な意匠がしっかりと残っています。
AU58は、流通による摩耗をわずかに残しつつ、未使用状態に非常に近いコンディション。
19世紀の大型銀貨を、細部まで楽しみたい方に向いたグレードです。
このコインの魅力
ルートヴィヒ1世。
バイエルン王国。
大型銀貨。
PCGS AU58。
そして、バヴァリア像が造られていた1845年。
単なる2グルデン銀貨ではなく、19世紀バイエルンが国家としての姿を強く形作っていた時代を伝える一枚です。
王道の君主肖像と王国紋章を楽しめる、アンティークコインらしい正統派の大型銀貨です。
※歴史的背景に関する記述は、参考文献に基づく一般的な見方を紹介するものです。
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