1862年 ドイツ・フランクフルト 第1回ドイツ連邦射撃祭記念 1ターラー銀貨 PCGS AU55

1862年 フランクフルト 射撃祭記念ターラー PCGS AU55 表面
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1862年 フランクフルト 射撃祭記念ターラー PCGS AU55 裏面
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1862年 ドイツ・フランクフルト 第1回ドイツ連邦射撃祭記念 1ターラー銀貨 PCGS AU55
ドイツ統一の9年前――諸邦を越えて人々が集った「第1回ドイツ連邦射撃祭」の記念ターラー
PRICE
¥69,000(税込)
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発行年:1862年
発行地域:フランクフルト自由市
額面:1ターラー(1¾グルデン)
種類:流通記念銀貨/シューティング・ターラー
記念テーマ:第1回ドイツ連邦射撃祭
素材:銀 .900
重量:約18.52g
直径:約33.14mm
厚さ:約2.50mm
発行枚数:44,000枚
彫刻師:August von Nordheim
エッジ銘:STARK IM RECHT
カタログ:KM#371 / Davenport#653 / AKS#44 / Jaeger#51 / Thun#146 / Kahnt#171
鑑定機関:PCGS
グレード:AU55
COMMENT

ドイツ統一以前、「ひとつのドイツ」を感じさせた射撃祭

1862年。

現在のような統一国家としての「ドイツ」は、まだ存在していませんでした。

当時のドイツ地域には、プロイセン、バイエルン、ザクセン、そしてフランクフルト自由市など、多数の国家や自由都市が存在していました。
統一ドイツ帝国が成立するのは、このコインが発行されてから9年後の1871年です。

そんな時代の1862年7月、自由都市フランクフルトで開催されたのが、第1回ドイツ連邦射撃祭でした。

各地から約1万人規模の人々が集まった大規模な祭典であり、単なる射撃競技にとどまらず、諸邦を越えて人々が集う国民的イベントとして大きな意味を持っていました。

このターラーは、その歴史的な射撃祭を記念して発行された一枚です。

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表面には、自由都市フランクフルトの鷲

表面中央には、翼を大きく広げた戴冠するフランクフルトの鷲。
周囲には、
FREIE STADT FRANKFURT
「フランクフルト自由市」
と刻まれています。

このコインが発行された1862年当時、フランクフルトはまだ独立した自由都市でした。
しかし、そのわずか4年後の1866年、普墺戦争を経てフランクフルトはプロイセンに併合され、自由都市としての歴史を終えます。

つまり本貨は、自由都市フランクフルト最晩期に発行された銀貨でもあります。

裏面には、射撃祭を象徴する女性寓意像

裏面には、右手に月桂冠を掲げる女性寓意像。
その足元には双頭の鷲を描いた盾が置かれています。

周囲には、
EIN GEDENKTHALER ZUM DEUTSCHEN SCHÜTZENFESTE
JULI 1862
「ドイツ射撃祭記念ターラー 1862年7月」
の銘文。

彫刻を手掛けたのは、ドイツの彫刻家・メダル彫刻師August von Nordheimです。
君主の肖像を中心としたコインとは異なり、都市の象徴と祭典そのものを意匠としている点も、このターラーの魅力です。

エッジに刻まれた「STARK IM RECHT」

コインの側面には、
STARK IM RECHT
というフランクフルトの標語が刻まれています。

意味合いとしては、
「正しさにおいて強し」
といったニュアンス。

表裏だけでなく、エッジにまで都市のアイデンティティが刻まれた大型銀貨です。

このコインの面白いところ

このターラーの魅力は、単なる「射撃祭の記念銀貨」だけではありません。
歴史を時系列で見ると、その面白さがはっきりします。

1862年 第1回ドイツ連邦射撃祭
1866年 フランクフルト自由市がプロイセンに併合
1871年 ドイツ帝国成立

わずか9年間の間に、ドイツ地域の政治地図は大きく変化しました。
このコインは、その大きな変化が始まろうとしていた時代の真ん中で生まれています。

まだ統一国家ではなかったドイツで、地域を越えて人々が集った祭典。
そして、その祭典を記念したコインを発行したフランクフルト自身も、わずか4年後には自由都市としての歴史を終えることになります。

「統一前夜のドイツ」と「消えていく自由都市フランクフルト」
その二つの歴史が、一枚の銀貨の中に重なっています。

発行枚数44,000枚

本貨の発行枚数は44,000枚。
銀品位90%、重量約18.52gの本格的な大型銀貨で、単なる記念メダルではなく、額面を持った流通記念貨として発行されています。

また、この射撃祭記念タイプは1862年銘のみ。
「1年しか作られていないから希少」と単純には言えませんが、第1回ドイツ連邦射撃祭という明確な歴史的イベントのために作られた、テーマ性の強いターラーです。

PCGS AU55

本個体は、第三者鑑定機関PCGSにてAU55の評価。

160年以上前の大型銀貨でありながら、フランクフルトの鷲や女性像、周囲の文字など主要な意匠をしっかりと確認できます。

ドイツ帝国成立の9年前

まだ国家として統一されていなかったドイツで開催された、第1回ドイツ連邦射撃祭。
自由都市フランクフルトが発行したこのターラーは、単なる射撃祭の記念貨ではなく、19世紀ドイツが一つの国家へ向かって大きく動き始めた時代を残す一枚です。

発行枚数44,000枚。
PCGS AU55鑑定品。

大型銀貨としての存在感と、ドイツ諸邦時代ならではの歴史を同時に楽しめるシューティング・ターラーです。

※歴史的背景に関する記述は、参考文献に基づく一般的な見方を紹介するものです。