同一NGC証書番号の過去オークション記録でも、Erlanger-1112 / Fischer-Maué 245、32mm、4.66gとして確認できます。
1633年の「学校帰還」から100年
本品は1733年、ニュルンベルクのギムナジウムが1633年にアルトドルフからニュルンベルクへ戻った出来事の100周年を記念して制作された銀メダルです。
このギムナジウムは1526年に創設され、1575年にアルトドルフへ移転。その後1633年にニュルンベルクへ戻りました。
そして100年後の1733年、この歴史を記念するメダルが制作されました。Germanisches Nationalmuseumも本主題を「1733年の帰還100周年(帰還1633年)」として記録しています。
表面にはニュルンベルクの都市と行政を象徴する紋章
表面には、ニュルンベルクの3つの市章。その周囲には、1633年当時の七人の長老(Septemvirn)の紋章が環状に配置されています。
単に「学校」を描くのではなく、その学校を支えた都市と行政の人々そのものを紋章で表現しているところが、このメダルの面白さです。教育機関の歴史が、都市の歴史と切り離せないものだったことがデザインから伝わってきます。
裏面には「GYMNASIO FLORENTE MDCCXXXIII」
裏面中央には、
GYMNASIO
FLORENTE
MDCCXXXIII
と刻まれています。MDCCXXXIII は1733年。
GYMNASIO FLORENTE は、おおよそ、「ギムナジウムが栄えるなかで」「繁栄するギムナジウム」という意味です。
つまり、1633年という過去の日付をそのまま刻んだのではなく、100年後の1733年に学校が繁栄していることを称える銘文になっています。ここが、このメダルのかなり面白いところです。
「RESTITVTO MDCXXXIII」ではない
似たテーマの近縁メダルには、
GYMNASIO RESTITVTO MDCXXXIII
と刻まれたタイプが存在します。
しかしそれはErlanger-1111 / Fischer-Maué 244という別型。今回の本品はErlanger-1112 / Fischer-Maué 245で、実物画像でも明確に、GYMNASIO FLORENTE MDCCXXXIIIと確認できます。
つまり、似たテーマでも銘文とカタログ番号が異なる別作品です。
約300年前の「教育」をテーマにした銀メダル
18世紀のメダルというと、王侯の肖像、戦争、宗教、即位記念などが多く見られます。ところが本品のテーマは学校と教育。
「学校が街へ戻った」という出来事を、100年後にも都市が記念している。これは当時のニュルンベルクが、教育機関を都市の歴史の一部としてかなり重要視していたことを感じさせます。
王様でも戦争でもなく、教育の歴史そのものが主役という珍しい一枚です。
NGC MS67――単独最高鑑定
本品はNGC MS67。CoinsNBの同型記録では、NGCについて「sole finest graded example」、すなわち単独最高鑑定として紹介されています。
約300年前の銀メダルでMS67という非常に高い保存状態。細かな紋章、葉の装飾、銘文まで非常にシャープに残っていることも、本品の大きな魅力です。
TLCコメント
これ、歴史の読み方がかなり面白い一枚です。1633年に学校が街へ戻る。100年経った1733年、その出来事を記念する。そして銘文には「学校が栄える1733年」。
つまり単なる「移転記念」じゃなくて、「100年前に戻ってきた学校が、今もこの街で栄えている」というメッセージまで読み取れる。
しかもNGC MS67で単独最高鑑定。王侯・戦争系とは全然違う、都市史と教育史を楽しめる約300年前の銀メダルです。
商品名は自動で入ります。ひとことだけでも大丈夫です
お電話の方は 090-3879-1425






