※メダル自体は無年号のため、PCGSではヴィルヘルム2世の治世に合わせて「1888–1918」と分類されています。本型は1893年制定の第1型です。
軍事通信を支えた「伝書鳩」の功労メダル
本品は1893年、プロイセンで制定された軍用伝書鳩事業への功績を称える銀メダルです。
現代では少し意外に感じますが、無線通信が一般化する以前、伝書鳩は重要な通信手段のひとつでした。特に軍事分野では、通信線が切断された状況でも情報を運ぶことができる存在として活用されていました。
本品は、そうした軍用伝書鳩制度に貢献した人物や功績を称えるためのメダルです。
表面はヴィルヘルム2世
表面には、ドイツ皇帝・プロイセン国王ヴィルヘルム2世の右向き肖像。周囲には、
WILHELM II DEUTSCHER KAISER
「ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世」の銘文が刻まれています。
肖像下部には彫刻師を示す、
E. WEIGAND F.
の署名も確認できます。
裏面の主役は「飛翔する伝書鳩」
裏面には、翼を大きく広げて飛ぶ伝書鳩。その下には都市・要塞を思わせる景観が描かれ、さらに下部には交差した羽根が配置されています。
周囲の銘文は、
FÜR VERDIENSTE UM DAS MILITAIR-BRIEFTAUBENWESEN
意味は、「軍用伝書鳩事業への功績に対して」というもの。
平和の象徴としての鳩ではなく、軍事通信を担った鳩を主役にした、非常に珍しいテーマのメダルです。
銀製第1型は2,625枚
本品はSommer-W95に分類される銀製第1型。銀製の発行数は2,625枚。
直径約41mm、重量約32gの大型銀メダルで、実物はしっかりとした重量感があります。肖像メダルとしての存在感に加えて、裏面の伝書鳩というテーマ性が非常に強い一枚です。
PCGS準最高鑑定 MS62
本品はPCGS MS62。PCGSで確認されている同型銀メダルは現在2枚。
MS62:1枚
MS63:1枚
本品より上位はMS63の1枚だけ。そのため、本個体はPCGS準最高鑑定にあたります。
TLCコメント
これ、かなり変わり種です。表面だけ見ると、典型的な帝政ドイツの皇帝メダル。でも裏返すと、主役は伝書鳩。しかも「鳩=平和」ではなく、軍事通信のための鳩です。
発行数2,625枚、PCGSではわずか2枚鑑定、その中の準最高鑑定。ヴィルヘルム2世、軍事史、通信史、伝書鳩。
これだけテーマが揃って5万円台なら、かなり面白い銀メダルだと思います。
商品名は自動で入ります。ひとことだけでも大丈夫です
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