“童話王”ルートヴィヒ2世のマドンナ・ターラー
本品は1870年、バイエルン王国で発行された1ターラー銀貨です。当時の国王は、ノイシュヴァンシュタイン城で知られるルートヴィヒ2世。
表面には若き国王の肖像、裏面にはバイエルンの守護聖母が描かれています。
王室と信仰。当時のバイエルンを象徴する二つの要素を、一枚の銀貨の表裏に見ることができます。
表面にはルートヴィヒ2世
表面には、ルートヴィヒ2世の右向き肖像。周囲には、
LVDOVICVS II BAVARIAE REX
の銘文が刻まれています。「バイエルン王ルートヴィヒ2世」を意味する言葉です。
本品はPCGS MS62。肖像の髪や顔立ち、衣服の細部もしっかり残り、未使用級らしい見応えがあります。
「PATRONA BAVARIAE」――バイエルンの守護聖母
裏面には、雲と三日月の上に座る聖母マリアと幼子イエス。周囲には、
PATRONA BAVARIAE
と刻まれています。意味は、「バイエルンの守護者」。
この聖母子像を描いたことから、本タイプは一般にマドンナ・ターラーと呼ばれています。
華やかな王の肖像だけではなく、バイエルンに根付いた信仰まで表現されているのが、このターラーの魅力です。
発行枚数263,500枚
1870年銘の発行枚数は、263,500枚。翌1871年銘の718,000枚より少なく、同じKM-877型でも年号によって発行規模が大きく異なります。
本品はKM-877型の後期にあたる一枚で、翌1871年を最後にこのタイプの発行は終了します。
ノイシュヴァンシュタイン城建設期の銀貨
ルートヴィヒ2世といえば、やはりノイシュヴァンシュタイン城。その礎石が置かれたのは1869年。
つまり、この1870年銘は、ルートヴィヒ2世が自身の理想世界を形にしようとしていた、まさにその時代に発行された銀貨です。
約150年前のバイエルンで実際に流通するために造られた貨幣と考えると、単なる肖像コインとは違った歴史的な面白さがあります。
銀品位.900、約18.52g
本品は銀品位.900。重量は約18.52g、直径約33mm。現代の一般的な硬貨よりもしっかりとした重量があり、ターラー銀貨らしい存在感があります。
TLCコメント
これはかなりバランスがいいです。ルートヴィヒ2世、聖母子、マドンナ・ターラー、PCGS MS62。さらに1870年銘は発行枚数263,500枚。
翌1871年銘と同じKM-877でも、年号違いで集めて並べるとかなり面白いです。特に当店にある1871年銘 PCGS AU58と並べれば、
1870年 MS62
1871年 AU58
で、同型の最終2年を比較できます。
9万円台で、歴史・デザイン・銀貨としての存在感・鑑定状態をまとめて楽しめる一枚です。
商品名は自動で入ります。ひとことだけでも大丈夫です
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